外国では、ホテル、外食、タクシーなどのサービスを利用した時に、チップを渡すシステムがあります。日本では馴染みのない習慣なので、とまどうこともしばしばですよね。
ところで、この「チップ」、アメリカや一部ヨーロッパだけの文化かと思いきや、実はタイでも少なからず慣例化しています。
今回はタイのチップ事情にまつわる話題です。
Contents
チップとは何?
そもそも「チップ」とは何なのでしょうか?
「チップ(英語:tip、gratuity)」とは、サービスに対するこころづけ、規定の料金とは別に手渡す少額のお金のことです。アメリカや一部ヨーロッパの国では、チップが制度化しており、一定の分野のサービスにおいては、あたりまえに払うコストとして認識されています。
このブログのテーマの一つである旅行や観光では、ホテル、外食、タクシーの利用頻度が高く、チップとは切っても切り離せない関係ですね。
ゲストとして感謝の意を伝える手段として、適切なタイミングで適切な額のチップを置くことが旅行中たのしく過ごす秘訣でもあります。逆に、チップに煩わしさを覚えると旅行自体が楽しくなくなってしまいますね。
チップも度重なれば少なくない額になってしまいますが、はじめから旅のコストの一部として考えていれば気軽に旅を楽しめる気がします。
タイのチップ事情
▲タイの小額紙幣
タイの旅行ガイドを見てみると、タイでもチップの必要性が書かれていることがしばしばですね。
タイでは絶対とまでは言いませんが、チップが暗黙の了解になっているふしもあり、チップを忘れたり、渡さなかったりすると不快な顔される、陰口をたたかれる、あるいは目に見えてサービスの質が低下することがあるかもしれません…。
チップは手渡しの場合は、紙幣のほうがスマート。
タイで普通に見る小額紙幣は下から、20バーツ・50バーツ・100バーツになります。チップ用として、小額紙幣を財布の中にキープしておけばいざという時に安心です。
なお、お店によっては会計時にサービス料が加算されていることがままあります。支払い時にレシートなどでよく確認してくださいね。もしくは、値段表にサービスチャージ別途の表記があったり、「3,500++ B」のように「+」が2つ並んでいる場合も、付加価値税VAT7%とサービス料が別途加算されるという意味になります。
ケースバイケースですが、サービス料がチャージされる場合は、チップは不要と考えていいのではないでしょうか。
マッサージやスパでのチップ
▲ワット・ポーマッサージ
タイマッサージは旅行者の定番ですね。庶民的なお店で良質のマッサージを1時間受けたときのチップは50バーツ~が目安です。高級なスパでは100バーツ~が相場。
高級レストランでのチップ
サービス料が含まれない、かしこまったレストランでの食事は料金の10%以内を基準に、カジュアルなレストラン、バーでは細かいおつりが目安です。
▲屋台での食事
屋台やショッピングモールのフードコートなどではチップは必要ありません。
ホテルでのチップ
ホテル料金には、サービス料が含まれていることがほとんどですが、荷物をはこんでもらった時などはチップを渡したほうがスマートですね。
ホテルのポーターやベルボーイに荷物を運んでもらった時は、荷物の数によって20~50バーツくらい。
ホテルで連泊時やハウスキーパーの清掃、ベッドメイキングが良い仕事をしているとき時には20~50バーツくらいが目安です。
▲格安ホテルの室内
高級ホテルと格安ホテルでは、サービスの質が違うことからチップの額も違ってきます。状況に合わせて適宣判断してくださいね。
タクシーでのチップ
タイのタクシーでは基本的にチップは必要ありません。ただし、料金の端数は丸めて支払うのがスマートな乗り方です。
ゴルフでのチップ
ゴルフのキャディーのチップは1ラウンドにつき300バーツ~。
タイでチップの渡しかた
タイ語でありがとうを意味する「コープクン」感謝の意を述べながら渡せばいいと思います。
「コープクン クラップ(男性)」
「コープクン カ(女性)」
「サンキュー(แต้งกิ้ว )」
タイでのチップ事情の最後に
タイ旅行では、けちではなくおおらかであることが楽しく過ごす秘訣の一つです。タイではケチのことを「ขี้เหนียว(kʰîi nǐaw)キー ニアウ」と言い、よく思われません。スマートにチップを置いて楽しい時間を過ごしてください!