こんにちは!タイ

タイバーツ バンコクでのお得な両替所と両替方法

タイ・ドンムアン空港の外貨交換ブース

タイに到着したらまず必要になるもの、それは現地のお金「バーツ」ではないでしょうか。

そのバーツ、みなさんはどこで両替しますか?

実は両替する場所によってはレートに10%以上の大きな差があることも…。手数料の安い好レートな両替所を選んで、お得で財布にやさしいタイ旅行ができればベストですよね。

では、バーツはどこで両替するのがもっともお得で、しかも安全なのでしょうか?

今回は日本円からバーツへの両替についてご紹介したいと思います。




Contents

タイの通貨はバーツ(THB)

バーツの表記

タイバーツの英語表記は「Baht」、タイ語は「บาท」、記号では「฿,THB

バーツのレート

為替レート:1バーツは約¥3.2円(2017年3月)。つまり、手数料を考慮しなければ1万円で約3,125バーツと交換できることになります。

ただし、為替レートは刻一刻と変化し、経済状況によっては為替相場が急に大きく動くこともありますね。

例えば、2012年10月に私がタイを訪れたときは円高(1ドル約79円)のメリットを享受。1万円が3,900バーツにもなり多くの物がとても安く感じられました。

しかし、2年半後の2015年4月に訪れた時は一転して円安に…。1万円が2,700バーツ(1ドル約120円)にしかならず、お金がすぐになくなってしまいました。

これは極端な例ですが、大体1万円で3,300バーツ(1バーツ約3円)以上になると「タイが楽しい!」と感じます。

2012年から2017年までの日本円とタイバーツの為替チャート

バーツの種類

硬貨:10バーツ,5バーツ,2バーツ,1バーツ,50サタン,25サタン,10サタン,5サタン,1サタン(1B=100サタン)
紙幣: 1,000バーツ,500バーツ,100バーツ,50バーツ,20バーツ

タイのお金 バーツ紙幣と硬貨

タイバーツのコイン

現在発行されている硬貨は2009年シリーズ。主に流通しているのは10サタン,5サタン,1サタンを除く6種類。額面上最も大きいのはツートンカラーの10バーツ硬貨でサイズも一番大きくずっしり感があります。以後、額面ごとにサイズが小さく、そして軽くなります。

2バーツ硬貨はゴールドカラー、1バーツ硬貨はシルバーカラーです。ただし、シルバーカラーの2バーツ硬貨も流通しているので1バーツ硬貨と間違わないようにご注意を。

サタン硬貨は滅多に使うことがありません。TESCOロータスなどのディスカウントスーパーや路線バスで使う機会があるくらいでしょうか…。

タイバーツの紙幣

現在の紙幣は第16代シリーズ(2012年~)。20バーツが緑、50バーツが青、100バーツが赤、500バーツが紫、1,000バーツがブラウンを基調にしています。

紙幣で額面が最も大きいのが1,000バーツ紙幣。日本円の約3,300円に相当します。

全ての紙幣にすかし,ホログラム,紫外線インク処理、裏にはセキュリティスレッドなどの偽造防止対策が施されています。

全てのコインと紙幣に描かれているのはラーマ9世プミポン前国王の肖像画です。

為替レートと両替レートの違い

一般に「為替レート」と言われるのは「インターバンク取引」、すなわち銀行間市場の取引レートを指します。これに対し「両替レート」は、外貨両替商がインターバンク取引の為替レートを基準に手数料を加えて個人に対して売買するレートになります。私たちが空港などの両替所で目にするレート表は両替レートです。

同じ1万円を両替した時に、こちらの両替商は3,200バーツ、あちらは3,250バーツというように差があるのは各外貨両替商が為替レートに上乗せした手数料が異なるためです。

日本円からタイバーツへの両替

スワンナプーム国際空港エアポートリンク乗り場付近には「スーパーリッチ」などレートの良い外貨両替ブースが並びます

タイ国内では、日本円や米ドルなどの外貨は空港銀行、市内の外貨両替商でバーツに両替が可能です。外貨両替所は観光エリアであれば随所にあり、苦労することなく見つけることができます。「Money Exchange」などの看板とレート表が外貨両替所の目印になります。

日本円からバーツへの主な両替場所

さて、日本円からバーツへの主な両替場所を4つ挙げてみたいと思います。

日本円からバーツのへの交換レートが有利なおすすめはどこ?

ここでは為替レート(インターバンクレート)が同じであると仮定して、上記の「主な両替場所」の中でどこが最もお得なのかシミュレーションしてみようと思います。

ベストレートは民間の外貨両替所

結論から言うとベストレートは、タイの街中にある民間両替所です。民間経営の外貨両替所はバンコク市内に数多く有り、驚くことに人気店の両替レートはほとんど為替レートと同じになっています。

また後ほど詳しく述べますが、スワンナプーム国際空港地下階にも民間両替所のサテライト支店がブースを構えています。

タイの銀行も好レート

タイの銀行(銀行系両替所)も良心的で手数料は2%程度です。ただし、到着ロビーなどにある空港内の銀行系外貨両替所では手数料が約8%に跳ね上がります。ちなみにタイの空港内の銀行系両替所は、すべて横並びの協定レートになっています。

最も損をするのは日本の空港

最も不利なレート、損をするのは「日本の空港(銀行系)」で両替をすることです。タイバーツへの交換は為替レートに対してなんと約12%もの手数料がかかってきます。

ただしレートは悪いですが、日本を出発前に両替を済ませておける安心感が得られますね。

バーツへの両替が好レートな順番

  1. タイ街中(スワンナプーム空港地下)の民間両替商で交換
  2. タイの銀行で両替
    タイ街中の民間両替商より約2%レートが悪い
  3. タイの空港内の銀行系外貨両替所で交換
    タイ街中の民間両替商より約8%レートが悪い
  4. 日本の空港で両替(1,000バーツと100バーツ紙幣のみ取扱い)
    タイ街中の民間両替商より約12%レートが悪い

日本の空港で1万円が3,000バーツの場合タイで両替したらいくらに?

両替する場所 1万円は何バーツ(一例) 比率
日本の空港 3,000バーツ 約88%
タイの空港内の銀行系外貨両替所 3,135バーツ 約92%
タイ市中の銀行(銀行系外貨両替所) 3,335バーツ 約98%
スワンナプーム空港地下の民間両替所 3,400バーツ 約-5~10バーツ
タイ市中の民間両替所 3,405バーツ MAX
両替時に手数料が別途かかる場合はその旨の表示があります。「Zero Fee」「No Fee」などの表示は別途手数料がかからないことを意味しています。

タイではほとんどの両替所が為替レートに手数料を含んでおり、別途手数料はとっていません。

スワンナプーム国際空港に到着したときの両替のこつ

なんと便利なことにスワンナプーム国際空港の地下階、エアポートレイルリンク改札のそばには民間外貨両替所のサテライト支店が店を構えています。スワンナプーム国際空港に到着した場合は、到着ロビーの銀行系両替所よりも絶対にお得です!

気になるのは市内の本店との比較ですが、差額は1万円に対して約5~10バーツほど少なくなるだけです。地下階には両替所が数軒固まっているので、比較して両替できるのもいいですね。

ドンムアン空港に到着した場合

一方、バンコクのもう一つの空港、ドンムアン空港内には残念ながら銀行系の外貨両替所しかありません。

少し手間はかかりますが空港で必要最低限をバーツに両替し、市内に移動してから民間両替商でさらに両替するのはどうでしょうか。

バーツを受け取ったらその場で必ずチェックを

タニヤスピリットのレシート

タイバーツを受け取ったら、かならずその場で金額のチェックをして安全な場所にしまうこと。発行された両替明細書は、日本円に再両替する時に必要になる場合があるので大事に保管しておきましょう。

レートのいいおすすめの両替商

バンコクで人気のある民間外貨両替商をいくつかご紹介したいと思います。

基本的に両替所ではパスポートの提示が求められると思って下さい。現金と一緒に用意しておきましょう。また、連絡先などを記入する場合もあります。

各両替商ウェブサイトにはその日のレートが掲載されています。両替所によって微妙にレート差をつけているので両替前に確認できればベストですね。

なお、民間両替所ではバーツの買取り(バーツから円などへの両替)や円からドル,ユーロなどへの両替も可能です。

スーパーリッチタイランド

プラトゥナームにある老舗の両替商「スーパーリッチ タイランド」

「スーパーリッチタイランド」の店内の様子

セントラルワールドプラザ,伊勢丹バンコクのすぐそばに店を構える「スーパーリッチタイランド」は老舗の両替商として信用があります。目印は緑の看板。

実は私が最も利用するのが、この「スーパーリッチタイランド」です。長年利用していますが、安定して好レートで、いままでにトラブルに遭ったことも一度もありません。ただし、店内はいつも混んでいて待たされるイメージがあります。また、大口の顧客には個室が準備されています。

なお、この界隈には数件の有名両替商が軒を連ねているので、何軒か比較して回るのには都合のいい地区です。

スーパーリッチ1965

スーパーリッチタイランド1965本店

スワンナプーム国際空港の両替商「スーパーリッチ1965」のブース

スーパーリッチタイランドと同地区にある「スーパーリッチ1965」は、空港やBTS構内,MBKマーブンクローンセンターなどなんと20カ所以上に支店を持っています。

タニヤスピリッツ

タニヤ通り入口にある両替商「タニヤスピリッツ」

「タニヤスピリッツ」店内の様子

シーロムのタニヤ通りにある「タニヤスピリット」は日本円の両替に特化している日本人に人気の両替商です。

本業は名前の通り酒店、店内には各種酒類が並びます。最寄り駅はBTSスカイトレイン「サラデーン駅」、または地下鉄「シーロム駅」。

タニヤスピリットのメリットはとにかくスピーディー。パスポートの提示も必要ありません。また、日曜日も営業しているのがうれしいですね。

ワスエクスチェンジ

ナナにある両替商「ワス エクスチェンジ」

「ワス エクスチェンジ」の店内の様子

ナナにある「ワス エクスチェンジ」は立地条件に恵まれています。BTSスカイトレイン「ナナ駅」の目の前です。

スワンナプーム国際空港地下の両替所

スワンナプーム国際空港地下階には、数多くの民間両替店がブースを構えてます。H.I.S.の隣にある「バリュープラス」や「ハッピーリッチ」も好レートです。

バリュープラス スワンナプーム空港

ハッピーリッチ スワンナプーム国際空港

サイアム エクスチェンジ

サイアム エクスチェンジ

サイアムエクスチェンジ」は、MBKマーブンクローンセンター,サイアムディスカバリーから歩いてすぐの距離にあります。

K79 エクスチェンジ

K79 エクスチェンジ

K79 エクスチェンジ」は、バンコク中心部から少し離れたBTSスカイトレイン「オンヌット駅」そばにある両替所です。

「タイの銀行」ウェブサイト

バンコク民間外貨両替所の地図

両替額が大きい場合は安全性が第一。銀行や「スーパーリッチタイランド」などの個室を完備している信用のおける両替商を使いましょう。また暗くなってからの両替は絶対に避けて下さい。

外貨両替所の両替レート表の見方

ここでは、両替商の店頭に表示してある両替レート表の見方について少し触れたいと思います。なお、全てのレート表は同じ日、同じ時間帯のスワンナプーム国際空港地下の両替所のものです。

スワンナプーム空港 「スーパーリッチ・タイランド」の両替レート表

上の写真「スーパーリッチ・タイランド」のレート表では、横軸に

があります。縦軸には各国の通貨がずらりと表示されています。

日本円をバーツに両替する場合は、日本円(JPY)の行の「BUYING RATE」の列が交換レート。

この「0.34」は、「1円 = 0.34バーツ」を意味しています。つまり、1,000円で340バーツ( 0.34×1,000 )、10,000円では3,400バーツ( 0.34×10,000 )に両替できることになります。

一方、帰国時にバーツを売りたい場合は、「SELLING RATE」の列の「0.34250」、「1円 = 0.34250バーツ」になり、1万円を買うには3,425バーツが必要になります。

なお、上のレート表では米ドルは両替する額によって細かくレートが分かれています。

スワンナプーム空港 「バリュープラス」の両替レート表 スーパーリッチと同じ両替レートになっている

「バリュープラス」の両替レート表はシンプルに「BUY」と「SELL」で表示されています。両替レートは同じフロアにある「スーパーリッチタイランド」と同じですね。

スワンナプーム空港「スーパーリッチ1965」の両替レート表

「スーパーリッチ1965」の両替レートは、単位が1,000円と10,000円で5バーツの開きがあります。1万円単位でバーツに両替した場合は「スーパーリッチ・タイランド」「バリュープラス」よりも好レートになっています。

スワンナプーム空港 「カシコン銀行」の両替レート表

カシコン銀行のブースでは「Buying」の代わりに「You get Thai」と表示されています。この場合、「1円=0.3135バーツ」、すなわち10,000円が3,135バーツになります。

空港内のカシコン銀行のブースと民間の両替商であるスーパーリッチ,バリュープラスを比較した場合、同じ地下階にあるにも関わらず実に10,000円で265バーツ(約8%)の差ができてしまっていますね。

最後に

日本円とタイバーツの両替は現地のタイでした方が断然にお得です。

おすすめは、「スーパーリッチ」,「タニヤスピリッツ」などの人気のある民間両替所です。また、スワンナプーム国際空港に到着した場合は、地下階のエアポートリンク乗り場近くの民間両替所は利用価値が高いですね。

なお、多額の現金を持ち歩くのは防犯上おすすめできません。ほどほどの現金を持参し、カード払いと併用。手持ちが足らなくなった場合は国際キャッシュカードの使用やカードでキャッシングをするのはどうでしょうか。

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