タイの仏暦とは?西暦との違いはなに?

ほとんどの国民が、仏教を信仰しているタイ。そう、ここタイでは、仏教が人々の心の拠り所として、日々の生活に深く根付いています。

すなわち、タイの日常を語るなら、仏教は切っても切り離せない関係なのです。

たとえば、今回のテーマである仏暦。タイでは年代を数える時、仏暦が日常生活で広く使われています。

では、その「タイの仏暦」とはいったいどんなものなのでしょうか?

この記事では、タイの日常に関する知識の一つとして「タイの仏暦」について、西暦との違いや仏暦の調べ方などについて、みなさんとシェアしたいと思います。




Contents

タイの仏暦とは?

タイの仏暦

仏暦とは、お釈迦様の入滅した年(紀元前544年)を起算とする紀年法です

仏暦は、主に上座部仏教が普及している東南アジアで使われており、タイ・ラオス・カンボジアでは、お釈迦様の入滅した年をゼロとし、翌年を仏暦1年とします。

一方で、スリランカやミャンマーでは、お釈迦様の入滅した年を仏暦1年として数えるため、国によっては1年の差が生じています。例えば、2021年はタイの仏暦では2564年であるのに対し、スリランカでは2565年になります。

▲仏暦で案内されているタイ王国大阪総領事館のお知らせ。

仏暦は、日常生活、オフィシャルな書面やタイ語新聞、その他さまざまなシチュエーションで広く使われています。

ただし、日本で和暦と西暦が併用されているように、タイでも仏暦と西暦が併用されています。

なお、世界で広く普及している西暦の元年は、イエス・キリストの生誕した年です。

タイの仏暦の数え方

▲「タイ・ラット オンライン」の仏暦表記。仏暦はタイ語新聞など日常生活で広く使われている。

さて、ここで簡単な質問です!

西暦2000年は、タイ仏暦では何年だったでしょうか?

答えは、仏暦2543年。すっと答えられたあなたは、相当なタイ通ですね!

タイの仏暦の数え方は、ずばり西暦+543年です。仏暦から西暦を計算する場合は、仏暦-543年になります。

すなわち、

  • 西暦2021年--仏暦2564年
  • 西暦2022年--仏暦2565年
  • 西暦2023年--仏暦2566年
  • 西暦2024年--仏暦2567年
  • 西暦2025年--仏暦2568年
  • 西暦2026年--仏暦2569年
  • 西暦2027年--仏暦2570年
  • 西暦2028年--仏暦2571年
  • 西暦2029年--仏暦2572年
  • 西暦2030年--仏暦2573年

となります。

タイの仏暦のタイ語と読み方・発音

タイ語で仏暦は「พุทธศักราช(pʰút tʰa sàk ka râat)プッタサカラート」です。

略して「พ.ศ.(pʰɔɔ sɔ̌ɔ)ポーソー」と表記されます。

一方で西暦は「คริสต์ศักราช(kʰrít sàk ka râat)クリットサカラート」。

略して「ค.ศ.(kʰɔɔ sɔ̌ɔ)コーソー」と表記されます。

仏暦の英語

仏暦の英語は「Buddha Era」「Buddhist Era」、略表記は「B.E.」です。

タイの仏暦のまとめ

タイの仏暦から西暦へは、仏暦から543年を引くことで簡単に換算できますね!