1999年に開業したBTSスカイトレインは、バンコクの中心部を走る高架鉄道です。総延長距離は約39km、スクンビット線とシーロム線の2路線36駅があります。
スクンビット線は、チャトチャック・ウィークエンドマーケットが有名な「モーチット駅」とバンナーを越えた「サムローン駅」間を運行。
シーロム線は、MBKマーブンクロンセンターのある「ナショナルスタジアム駅(国立競技場駅)」とチャオプラヤー川を越えたトンブリー方面の「バンワー駅」を結んでいます。
- スクンビット線 モーチット駅-サムローン駅
- シーロム線 ナショナルスタジアム駅(国立競技場駅)-バンワー駅
両路線は「サイアム駅」で乗り換えが可能。運行時間は5:00~24:00、運行間隔は3~8分。運賃は16バーツから59バーツです。
- 運賃は16バーツから59バーツ
- 運行時間は5:00~24:00
- 運行間隔は3~8分
Contents
BTSスカイトレイン「スクンビット線」
「スクンビット線」はBTSスカイトレインのメイン路線です。ラッシュ時の車内は、通勤,通学客でとても混雑します。
始発の「モーチット駅」を発車するとパホンヨーティン通りを南下、「パヤータイ駅」でエアポートリンクに接続。
「サイアム駅」からはスクンビット通りに沿ってバンナー地区を越えて「サムローン駅」に至ります。
- 営業距離は約24kmで23駅があり、総所要時間は約41分
スクンビット線 | シーロム線 | |
---|---|---|
営業区間 | モーチット駅 – サムローン駅 | 国立競技場駅 – バンワー駅 |
営業キロ | 24km | 15km |
所要時間 | 41分 | 23分 |
スクンビット線の主な停車駅
主な停車駅には「モーチット駅」,「アヌサワリー駅」,「パヤータイ駅」,「サイアム駅」,「チットロム駅」,「ナナ駅」,「アソーク駅」,「プロンポン駅」,「エカマイ駅」などが挙げられます。
「サイアム駅」から「プロンポン駅」にかけてのスクンビット通りには、ショッピングセンターやスパなどが集中。周辺にはホテルが多く観光客が最も利用する区間の一つですね。
トンローやアソーク,プロンポンなどのスクンビット地区は、日本人駐在員が好んで住むエリアでBTSスカイトレインで移動するその家族の姿もよく見られます。
駅 | ランドマーク |
---|---|
モーチット駅 | チャトチャック・ウィークエンドマーケット |
アヌサワリー駅 | 戦勝記念塔,キングパワー・コンプレックス(免税店) |
サイアム駅 | サイアムパラゴン,サイアムセンター |
チットロム駅 | セントラルワールドプラザ,バンコク伊勢丹, セントラルチットロム |
ナナ駅 | ナナの歓楽街 |
アソーク駅 | ターミナル21,ロビンソンデパート |
プロンポン駅 | エンポリアム,エムクオーティエ |
エカマイ駅 | 東バスターミナル,ゲートウェイ・エカマイ |
スクンビット線から地下鉄,エアポートリンクへの乗り換え
スクンビット線とシーロム線は「サイアム駅」、地下鉄MRTAには「サラデーン駅」,「アソーク駅」,「モーチット駅」、エアポートレールリンクには「パヤータイ駅」で乗り換えができます。
BTS駅 | 乗り換え |
---|---|
モーチット駅 | 地下鉄ブルーライン モーチット駅 モーチットマイバスターミナル |
パヤータイ駅 | エアポートレールリンク パヤタイ駅 |
サイアム駅 | BTSシーロム線 |
アソーク駅 | 地下鉄ブルーライン スクンビット駅 |
エカマイ駅 | エカマイ東バスターミナル |
BTSスカイトレイン「シーロム線」
シーロム線は、MBKマーブンクロンセンターのある「ナショナルスタジアム駅(国立競技場駅)」とチャオプラヤー川を越えたトンブリー地区の「バンワー駅」を結んでいます。
「ナショナルスタジアム駅(国立競技場駅)」を出発するとすぐにスクンビット線との乗り換え駅「サイアム駅」に到着します。
そして、エラワン廟が有名なラチャプラソン交差点からシーロム方面に進路を換えてサートン地区、トンブリー地区を通り終点の「バンワー駅」に至ります。
- 総延長距離は約15km、13駅があり総所要時間は約23分
シーロム線の主な停車駅
主な停車駅は「ナショナルスタジアム駅(国立競技場駅)」,「サラデーン駅」などです。
「ナショナルスタジアム駅(国立競技場駅)」は、MBKマーブンクロンセンターと東急デパート、「サラーデーン駅」には、パッポン通り,タニヤ通りなどシーロム地区があります。
駅 | ランドマーク |
---|---|
ナショナルスタジアム駅(国立競技場駅) | MBKマーブンクロンセンター,東急デパート |
サイアム駅 | サイアムパラゴン,サイアムセンター |
サラデーン駅 | パッポン通り,タニヤ通りなどシーロム地区 |
シーロム線から地下鉄への乗り換え
シーロム線とスクンビット線は「サイアム駅」、「サラデーン駅」で地下鉄「シーロム駅」に乗り換えができます。
駅 | 乗り換え |
---|---|
サイアム駅 | BTSスクンビット線 |
サラデーン駅 | 地下鉄ブルーライン シーロム駅 |
BTSスカイトレイン路線図
BTSスカイトレインの料金
運賃はゾーン制で16バーツから59バーツ。乗車券はカード式です。
子供料金の設定はありませんが、身長90cm以下の場合は無料です。
BTSの運賃の支払い方法は4種類。
- 1回ごとに乗車券を購入
- 1日乗り放題パス
- 30日有効なスマートパス
- チャージ式のラビットカード(Rabbit Card)
1日乗り放題パスとスマートパス,ラビットカード
1回ごとに乗車券を買う必要がないパスもあり、各BTS駅窓口で購入ができます。
1日の乗り放題パス
「1日の乗り放題パス(One-Day Pass)」は140バーツ。1日で集中的に何度も乗車する旅行者向けです。
30日間有効なスマートパス
「スマートパス(30 days adult pass)」は、30日間有効。乗車回数でカウントされるパスです。
15回乗車券が465バーツ(31バーツ/1回)、25回725バーツ(29バーツ/1回),40回1,080バーツ(27バーツ/1回),50回1,300バーツ(26バーツ/1回)になります。
ラビットカード
日本のSuicaやPasmoに相当するチャージ式IC乗車券「ラビットカード(Rabbit Card)」は、長期滞在者に人気です。マクドナルドやスターバックスで電子マネーとしても使うことも可能。
有効期限は5年間で、初回購入額は180B(発行手数料80B,チャージ分100B)。各BTS駅窓口で100バーツからチャージでき、上限は4,000バーツになります。2年間使用しないとチャージ残高が無効になのでご注意を。なお、ラビットカード利用者の初乗りは15バーツです。
運行時間と運行間隔
運行時間は5:15~24:00、運行間隔は3~8分。
BTSスカイトレインの切符の買い方
1日の乗り放題パスやラビットカードは改札の脇にあるチケットオフィス、1回ごとの乗車券は切符自動販売機で購入します。
切符自動販売機は硬貨しか使えない販売機と硬貨と紙幣が使える新式の2種類。紙幣から硬貨への両替は窓口でしてくれます。
左の写真は硬貨しか使うことのできないの販売機。右の写真が硬貨と20バーツ,50バーツ,100バーツ紙幣を使うことができる販売機です。500バーツ,1,000バーツ紙幣は使うことができません。
まずは、料金表で目的地までの運賃を確認します。
自動切符販売機には番号がふってあるので分かりやすいですね。番号順に操作します。
① 目的地までの運賃を選択。紙幣も使える機械はタッチパネル式になっているので行き先をタッチします。
② コイン、または紙幣を挿入します。
③ お金を入れると乗車カードとおつりがでてきます。
電車の乗り方
改札口は自動です。大きな荷物がある時やバーが開かない場合は、改札脇に立っているガードマンか職員に声をかけると対応してもらえます。
切符自動販売機で購入した乗車カード,1日乗り放題パスは自動改札機の差込口に挿入すると赤いバーが開閉します。
スマートパス,ラビットカードの場合は非接触リーダーに読み取らせます。改札を出るときも同様です。
行き先方面のホームに上って電車を待ちます。ホームには線路転落防止のホームドアが設置されている駅も増えてきています。
駅にはエスカーレーターも完備
駅には登りのエスカレーターが設置されています。また改札階からホーム階にも登りのエスカレーターが設置されています。
最後に
BTS高架下の歩道橋はとても便利
サイアム駅からチットロム駅にかけて、スカイトレイン高架橋の下に長い歩道橋が設置されています。この歩道橋を使って「サイアムパラゴン」から「セントラルワールドプラザ」,「バンコク伊勢丹」まで歩いて行くことができます。
バンコクに歩行者にやさしい歩道橋がもっと増えてくれればいいですね!
BTSスカイトレインに乗るときの注意点
電車に乗るときの注意点は、「駆け込み乗車をしない」,「騒がない」,「飲食をしない」など基本的には日本の電車内と同じです。また、混雑している車内では携帯品にご注意ください。
電車内で日本とタイの違いを一つを挙げるとすれば、タイでは老人や妊婦に加えて子供に席を譲る習慣があることでしょうか。子供をとても大事にするタイらしいですね。
なお、BTSスカイトレインは現在もバンコク郊外への延伸工事が進められており、より一層の利便性向上が期待されています。