増えてきた早朝の出発便や夜遅くの到着便。ひっそりと静まり返った空港は嫌いではないが、毎度のことながら頭を悩ますのは空港へ、そして空港からのアクセスだ。
国際線出発の場合は、時間に余裕をもたせたつもりでも搭乗手続きや出国審査など予想以上に手間取って、搭乗時間ぎりぎりになってしまうことも少なくない。
実を言うと筆者も一度ならず二度ほど飛行機に乗り遅れた苦い経験がある。不測の事態に備えて、暇を持て余すくらい早めに空港に到着した方が安心できる。今回は早朝のLCC（格安航空会社）成田空港出発便に備えて、「成田菊水ホテル」に前泊したのでレポートしたい。
旅館のようなシックな佇まいの「成田菊水ホテル」
「成田菊水ホテル」は創業1992年、総部屋数245室。一見すると温泉地の旅館のようなシックな佇まいの細長いホテルだ。
成田空港周辺には平日シングルで5,000円の予算で収まるホテルも多くあり、筆者は楽天トラベルで成田菊水ホテルのシングルを4,700円で予約した。
寝るだけと割り切って選択した部屋だが、実際に宿泊してみると、この「成田菊水ホテル」はいい意味で期待を裏切ってくれたというのが本音だ。2012年に内装をリニューアルした室内はコンパクトにまとまっており、必要にして十分な設備が整っている。フリーWiFi、新聞も無料で準備されている。水回りも至って清潔で、気持ちよく利用することができる。
エントランスやロビーはビジネスホテルとしては広々と設計されており、スペースに余裕がある。ホテルと成田空港間を約15分で結ぶ無料シャトルバスはエントランスに待機している。混雑する時間帯は予約が必要なので注意したい。
成田周辺のホテルは宿泊客に最大で2週間ほど無料で駐車場を解放しているホテルもある。この「成田菊水ホテル」も最大14日間無料で車を預かってくれるサービスを展開している。空港そばの駐車場を借りることを考えればお得感はかなり高いだろう。
唯一の難点を挙げるとすれば、成田駅から徒歩12分と少し離れていることだろう。天気の悪い日や大きなスーツケースを持っている場合などはタクシーを利用するか迷うかもしれない。
ホテル周辺の環境は？
京成成田駅東口を出ると「アパホテル京成成田駅前」、「コンフォートホテル成田」、「成田市役所」が左手に見える。国道51号を左折して、しばらく進むと「フォルクス成田店」、道を挟んで「かつや」「ラーメン来来亭」「吉野屋」など飲食店が並んでいる。
その「フォルクス成田店」のすぐ裏手が「成田菊水ホテル」だ。外食に困ることはないが、周辺にはコンビニエンスストアーがないので必要なものは事前に購入してからチェックインをおすすめしたい。
成田山新勝寺も目と鼻の先だ。時間に余裕があれば参拝や参道を散歩するのも楽しい。
■「成田菊水ホテル」の場所
住所 千葉県成田市東町168-1
TEL 0476-23-2300
チェックイン 14:00 チェックアウト 11:00
駐車場 地下30台 屋外100台
「ホテル予約サイト」
（更新日 2015年2月25日）
